過去の卒業生の方々には本当に様々なセラピストスクールへの入学の動機があります。
以下に紹介する人は、これからの医療について考え始めたことがきっかけでした。
Fさんの入学動機
アロマセラピーとの出会いは子どもがまだ小さい時だった。
育児ストレス解消の為に友人と情報交換をしていた中で話題が浮上した。
まだこのときはアロマセラピーという単語はあまり耳にした事がなく、数年前、友人がスパ経営の準備としてITEC取得のためにイギリス留学をしたという話を聞いたときがはじめてだと記憶する。
スクール選びの第1条件は、子どもや家族の負担にならない時間帯で通えること。
できればITECを学びたかったが、まさかイギリス留学はできないし、育児や家庭がある為自由な時間もとれない。
とりあえず手近なスクールに通ったのを皮切りに私のアロマ人生が始まっていった。
最初の10年は、医療に従事する夫をはじめ家族には、アロマセラピーや私自身の情熱については全く理解してもらえなかった。
そんなある日、医者である養父からの言葉が事態を大きく前進させた。
「これからの医療」について話題が始まった。
「アロマは西洋の漢方薬みたいな存在。」
保険制度が崩壊されつつある中で、代替補完医療としてますます注目されていくであろう。
まさに、それまで学んできたことが、趣味から仕事へと軸足が動いた瞬間となった。
そしてクリニック併設のリラクゼーションルームの準備に取りかかることになる。
まず手始めにアロマschoolから開始することにした。最初のころの生徒さんは、医療従事者がほとんどだった。
おかげでこれがかえってたいへん刺激となり、勉強にもなった。
これがITECを学んでみたいという思いが再び脹れあがるきっかけになった。
名古屋までは新幹線で通学することになるので、不可能だとあきらめていたところ、大きな出来事が起きた。
大切な友の早すぎる死・・そのことが私を後押ししてくれた。
生きている限り、身体が動く限り、出きることをやる前に諦めずに、踏み出していこう。
夫も高校生になった息子や家族からの協力も得られ、新幹線通学もやる気になっている。
これらの状況が重なったことが、入学を後押ししてくれた。
今後の人生は、当クリニックに来院される患者さんを始め、日常に潤いを求める人たちにも、
心身のリラクゼーション空間を提供できるよう、これをライフワークにしたいと考えている。
微力ながら地域医療にも貢献できる人でありたいと心から願ってやまない。